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調理損失

食品に含まれる栄養素は、調理されるうちに、水や油に流れ出たり熱によって分解されたりして、その一部が失われてしまいます。これを調理損失(調理損耗)といいます。

調理損失量は個々の食品や調理法、調理条件によって違ってきます。
たとえば同じ豚ロース肉をゆでるのでも、薄切り肉を沸騰した湯にさっとに通すのと、ブロック肉を1時間ゆでるのでは、食品に残る栄養素の量は違います。また、しゃぶしゃぶのようにゆでた湯を捨てるのか、豚汁のようにを汁ごと飲むのかによっても異なります

料理の食材には、調理損失を考慮したデータが食品成分表(文部科学省)に収載されている食品と、そうでない食品があります。
イートスマートでは、前者については調理損失を考慮し、調理による重量変化率を換算したうえで調理後のデータを用いて計算しております。
後者については調理損失を考慮せずそのまま計算しております。

その他、以下のような対応をしておりますので、ご了解ください。

・汁ごと食べる料理の場合は、調理によって食材から流れ出しても、ある程度の量がゆで汁から摂取されると考えられます。この場合は損失量が比較的多い「ゆで」「焼き」で計算するとむしろ誤差が大きくなると判断されることから、使用する調理油の量によって生または「油炒め」の食材で算出しております。
 * 小島 他: 食品中ビタミンの調理損耗に関するレビュー(その1)(脂溶性ビタミン,ビタミン B1,B2,B6,B12). ビタミン 91:1-27(2017)
 ** 小島 他: 食品中ビタミンの調理損耗に関するレビュー(その2)(ナイアシン,パントテン酸,ビオチン,葉酸,ビタミン C). ビタミン 91:87-112(2017)
 *** 日本食肉消費総合センター: 役に立つ調理前後の栄養分析データ付き 鶏肉料理 

・食品成分表の「油炒め」の食品で用いられている植物油と、動物性油脂(パター、ラード等)とでは性質が大きく異なるため、動物性の油脂の油炒め料理は、動物性油脂と生または「焼き」の食材から計算しております。  

・食品成分表の「マカロニ、スパゲティ 乾めん ゆで」は、飲食店でよく行われる1.5%塩水ゆでのため、大半の家庭料理より多めの食塩(ゆでめん重量の1.2%相当)を含んでいます。多めに計算されたゆでめんの食塩量の調整が調味料の食塩量だけでは難しい場合は、「マカロニ、スパゲティ 乾めん」のまま計算しております。

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