動作強度
動作強度とは、ある動作によるエネルギー消費量が、基礎代謝量の何倍になるかを示した値で、Af(Activity factor)ともいいます。
軽い動作ほど小さく、激しい動作ほど大きくなります。
身体活動の強度を表す値としては、Afのほか、「ある動作によって増加したエネルギー消費量が、基礎代謝量の何倍になるか」を示すRMR(Relative Metabolic Rate)や、 PAL、 METSなども使われます。
【Af、RMR、PAL、METSの換算式】
Af =ある動作によるエネルギー消費量÷基礎代謝量
=PAL
=RMR+1.2
=1.1÷0.9※×METS
RMR =ある動作によって増加したエネルギー消費量÷基礎代謝量
=(エネルギー消費量-安静時代謝量)÷基礎代謝量
=Af-1.2
=PAL-1.2
=1.1÷0.9※×(METS-1)
【消費エネルギーを求める計算式】
消費エネルギー量(kcal) = 基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×体重(kg)×Af÷1440(分/日)×活動時間(分)
= 基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×体重(kg)×(RMR+1.2)÷1440(分/日)×活動時間(分)
= 基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×体重(kg)×1.1÷0.9※×METS÷1440(分/日)×活動時間(分)
※ METSには、食事で体が活発化されることによって産み出される体熱(DIT:食事誘発性体熱産生)が考慮されていないものとされています。そのため結果を0.9で割ることで、DITによる消費エネルギー分を上乗せします。